改良型 Midply Wall System(以下、MPW2 とする。)は、2018 年枠組壁工法建築物構造計算指針 (一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会編)第III編 建物形態別構造計算指針
第 4 章 中層枠組壁工法建築物の構造設計上のポイント
4.4.3 Midply Wall System(ミッドプライウォールシステム)で示される耐力壁を 改良したものである。

MPW2 は、404 で構成された枠組に構造用パネルを面材釘で打ち付けた耐力壁である。 ただし、構造用パネルに面材釘を直接打ち込むのではなく平使いの枠組材を介して打ち込んでいる。 このことにより面材釘は二面せん断機構を発現し、高い面内水平せん断耐力を発現することができる また、平使いのたて枠は上下枠から縁を切っているので鉛直力が作用せず、 座屈が生じないような構法上の工夫がなされている。さらに、従来型の MPW が たて枠として二枚の平使いたて枠と構造用パネルとで構成された合わせたて枠を用いるのに対して、 MPW2 は 404 たて枠を用いている。そのことにより、鉛直荷重や面外の曲げ応力等に対して2018 年枠組壁工法建築物構造計算指針に示されている通常の構造計算により安全性を 確認できるようになっている。