山形トラス梁

カナダウッドは日本で一般にツーバイ材と呼ばれているディメンションランバーの新しい使い方の開発を行っています。開発を行っているものは屋根構面や床構面などの水平構面と耐力壁に代表される鉛直構面になりますが、その一つが今回紹介する山形トラス梁です。

 ディメンションランバーでトラスを組み立てる時、一般的にメタルプレートコネクターと呼ばれる金属板をプレス成型した金物が用いられています。この工法は仕組みがシンプルで分かりやすいのですが、金物が大きく露出するので、現しとして使用する時は美観的な点で工夫が必要となってきます。また、メタルプレートコネクターを取り付けるには専門の設備が必要なので新規参入をするのには相応の設備投資がかかるなどの課題があります。これらの課題を解決し木質構造の可能性を広げていくものの一つがこの山形トラス梁となります。

 山形トラス梁はディメンションランバーの材厚が38mmという一般的に構造材としては弱点となりやすい点を逆に強みに変えた構造を持っています。材を挟んでつくる挟みトラス形式をしており、その接続部をビスで留める多面せん断機構を持っています。木質構造における多面せん断はまだ理論的に確立されておりませんが、実験によるせん断耐力の確認を行い、設計を進めています。

 この開発は今年度(2020年度)に始まったばかりですが、ビス1本当りの多面せん断強度の確認を行う実験を実施し、その強度をもとにプロジェクトが進んでおります。今年度末には確認申請で用いることができる資料をまとめ、広く一般の方に使用していただけるように技術資料を整えていく予定です。

 山形トラス梁のより詳しい内容は以下のURLからアクセスしていただければと思います。https://wood-solutions.org/design-labs/yamagatatrusshari/