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技術開発の取り組み

北米サイズの構造用製材を木造軸組工法の間柱として使用するための「木造住宅工事仕様書」添削方法

ディメンション・ランバーを軸組構法の間柱として使用する事例が増えています。KD材でプレーナー仕上げがなされており、寸法精度が高いことから壁面を平滑に仕上げやすい点なども、好んで使用されるようになった要因の一つです。 木造住宅工事仕様書(住宅金融支援機構編著)において「構造用面材は横張り又は縦張りとする場合で、やむを得ず、はり、柱等以外で継ぐ場合は間柱及び胴縁等の断面は45mm×100mm以上とする。」などの記述がありますが、この寸法は添削によって変更することができます。適宜添削することで断面寸法38mm×89mmなどの製材品も間柱として使用できます。 詳細は添付の資料をご参照ください。
技術開発の取り組み

木造軸組工法の水平構面に枠組壁工法用製材を用いる

枠組壁工法構造用製材が対象となる用途は従来ツーバイフォー工法建築物に限られていました。それがいま、木造軸組工法建築の分野で住宅設計者と施工者の間で注目され需要を伸ばしつつあります。 1. 四号建築物を仕様規定により設計する場合 四号建築物について、建築基準法施行令第3章第3節の仕様規定に基づいて設計を行う場合は、耐力壁軸材(間柱・受材等)および水平構面軸材(根太・たるき等)の断面に関して、特段の規定は存在せず、それらの軸材にディメンションランバーを適用することについて問題はありません。 2. 許容応力度計算により設計する場合 枠組壁工法構造用製材204材などを用いて構成する水平構面は、(公財...
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木質構造の遮音性能向上に向けた取り組み

ツーバーフォー工法の床衝撃音対策 カナダ林産業審議会はカナダ国立研究機構、日本ツーバイフォー建築協会と協力して2008年度(平成20年度)から2年間、「実需型高性能床遮音工法研究開発委員会及び作業部会」に参加し、ツーバイフォー工法住宅の遮音性能を向上するための工法検討を行ってきました。本委員会および作業部会には日本の試験研究機関およびビルダーからの参画が得られ、それぞれの機関で役割分担をし、ツーバイフォー工法住宅の遮音性能の現状調査から主観評価を用いた評価、ツーバイフォー工法住宅に適した具体的な遮音工法の提案を示した総合的な研究を実施しました。研究成果は「枠組壁工法床遮音工法ハンドブック」...
技術開発の取り組み

木材の耐久性

1890 年竣工Barclay Manor(カナダ・バンクーバー市) 北米のツーバイフォー住宅には、築100年を超える長寿の住宅も数多く現存しており、その理由は単に気候条件の違いだけではなく、維持管理に対する考え方の違いにあります。木造の建築物は維持管理さえ怠らなければ、100年以上の寿命があるのです。カナダ林産業審議会と日本ツーバイフォー建築協会は「なぜカナダでは築100年の木造住宅が多く現存するか?」に対する答えを考える一助を得るため、(独)建築研究所の中島史郎様に依頼し、2009年2月1日から2009年2月4日まで調査を実施しました(※下記PDFファイル「カナダ長寿命木造住宅調査結果」...
技術開発の取り組み

中層・大規模木造建築物への取り組み

日本の「公共建築物等木材利用促進法」が施行された2010年10月1日よりも前にカナダのブリティッシュコロンビア州では、州政府が発注する建築物は、必ず木造とする検討を経なければならないとする"Wood First Act"という州の法律が2009年10月29日に成立しました。これより前の2009年の1月にはブリティッシュコロンビア州の建築基準が改正され、木造住宅の階数は4階までという制限が階数6に緩和され、同年4月6日に施行されています。これらの行政側の誘導策に応えるように建築されてきた中層・大規模木造建築物のカナダでの事例をセミナーなどで日本の皆様にご紹介してきました。一方、...