屋根架構2・矩計図

屋根架構 Roof Construction

屋根架構の種類

たるき方式

たるき、天井根太及びむなぎによって構成します。
たるきと天井根太で二等辺三角形を構成し、かつ屋根勾配が2.5/10を越える場合に採用します。特に屋根勾配が3.5/10以上の場合は、屋根梁方式と比較してたるき方式とする方が好ましいとされています。

屋根梁方式

屋根梁又は、耐力壁あるいは支持壁によって支持されるたるきによるものです。
天井根太が無い場合、勾配が2.5/10以下の場合、むなぎ左右のたるきの長さ及び勾配が異なる場合、又は全てのたるきと天井根太との走行方向が異なる場合、屋根梁方式とします。

トラス方式

ネイルプレート又は合板ガセットを用いたトラスによるものです。
構造計算及び各製造業者の設計施工基準などにより、安全を確かめる必要がありますが、各部材にかかる荷重を分散させ、合理的に架構を構成することが出来ます。

トラスのメリット

三角形を単位として組まれたトラス架構は各部材にかかる荷重を分散させることができます。
少ない部材で安定した構造を得ることが可能なため、軽く大きな屋根構面を実現すると共に、工場生産による施工の簡略化と工期短縮に効果を発揮します。

トラスの基本的な考え

三角形で構成された骨組
基本的にはピン接合
集中荷重及び支点は節点上で負担
基本的には軸応力
小さな断面で大きなスパン

様々なトラスの形状


地上2階建て住宅の短計図



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