タルキ・トラスに活用
タルキ・トラスに活用されるSPF
タルキへの施工事例

寸法安定性の高いSPFは、在来木造住宅のタルキにも最適。
近年、在来木造住宅のタルキに北米の規格製材であるディメンションランバーを使用する事例が増えています。乾燥材で寸法安定性に優れ、重量比強度の高いSPFは、入手が容易で施工の手間も省けます。また、最近では日本の旧来からあるタルキ寸法サイズに仕上げた製品もカナダで生産されるようになりました。
右の写真の現場には、2×4のSPFディメンションランバーが使用されました。
日本に供給されるディメンションランバーは、化粧材としての性能も兼ね備えています。
現在、SPFディメンションランバーは、在来小屋組みの部材として欠かすことができない部材といえます。
奥山信一・東京工芸大学助教授らの設計による『曽谷の家』では、SPFのタルキを見せた内装デザインを採用しています。(写真提供『新建築』写真部)
トラスへの施工事例
トラスの主要接合部には、メタルプレートコネクターを使用しています。トラス構造は荷重分散を考慮して設計されているため、充分な強度性能を発揮する一方で、使用木材の断面サイズを小さくできるのがメリット。軽く大きな屋根構面を実現するとともに施工期間の短縮に大きな効果を発揮します。
トラスを用いた施工では、重機との連携により、通常は上棟後に大工2人で2日以上かかるタルキ方式の屋根施工も上棟と同時に完了します。
最大のメリットは、作業量自体が大幅に軽減されること。今後、大工などの現場技術者が高齢化していく上で、体力が必要な施工が減少することは極めて重要です。
屋根下地張りや屋根工事の早期終了により、それ以外の工事を進めることができます。このため雨天の続く時期でも材料を濡らさずに済むほか、資材の現場搬入や内部工事を前倒しで進めることができるなど、工期管理上、大きなメリットがあります。
在来木造住宅の軸組の上にトラス架構された施工事例。トラスのスパンは16m強で、分割して搬入されたトラスを架工時に緊結する方法がとられています。トラスのピッチは455mm。

トラスへの施工の全景。

SPFを使用した配付けタルキとトラスとの取り合い部分。

SPFは屋根を瞬時に構築できるトラスにも最適。

トラス架構されたクラブハウスの施工例。

クレーンによるトラスの配付け作業。