ブリティッシュ コロンビア州で100億本目の植樹を達成

2024年4月16日の報道によると、ブリティッシュ コロンビア州は、1930年に森林再生プログラムが始まって以来、100億本目の植樹を達成しました。 そのうち20億本が過去7年間に植えられました。

「州全体を通して、人々は、気候変動が森林に及ぼす影響を目の当たりにしています。」ブリティッシュ コロンビア州林業担当大臣 ブルース・ラルストン氏は述べました。「人々と地域社会に健康な森を提供する為、我々は植林を加速させ、きれいな空気、レクリエーション、地域の雇用など、様々な利益をもたらす森林の回復に、数十年にわたって努力を積み重ねてきました。今日の素晴らしい成果は、多くの森林所有者と懸命に植林をしてきた人々とのパートナーシップによる、こうした努力の集大成であるでしょう。」

昨年、ブリティッシュ コロンビア州の森林には3億500万本の苗木が植えられました。そのうちの1本は、約1世紀前に植林が始まって以来、100億本目に植えられた苗です。この節目を記念して、ラルストン大臣はサリー(Surrey)市のグリーン・ティンバース・アーバン・フォレスト・パーク(Green Timbers Urban Forest Park)に記念樹を植えました。「森林再生発祥の地」と呼ばれるこの公園では、1930年に州初の森林再生が行われました。1987年以降、森林所有者は森林再生を行うことが法的に義務付けられています。

2024年には、2億9000万本の苗木が林業会社や先住民によって植えられる予定です。「100億本の苗木を植えたことは、我々の森林が今後何世代にもわたって我々とともにあることを確実にするうえでの素晴らしい成果です。」ラルストン大臣は述べました。「数字に目を奪われがちですが、そこにはヒューマンストーリーもあります。100億本の木を植えるということは、約100年の間に、100億人が200億の手と100億本のシャベルを使って丁寧に植えたということです。そして今日この木を植えることで、その数字の一部に少しでも貢献できることは光栄です。」

法律で定められた森林再生に加え、州は今年、州と連邦政府のいくつかのプログラムを通じて、さらに5,000万本の植林を行う予定です。これらのプログラムは、山火事などの自然災害の影響を受けた地域を中心に、森林再生に取り組むものです。

ブリティッシュ コロンビア州の研究・投資プログラムは、すべての苗木の成育を促進し、州の森林が気候変動に適応できる様にする為、育林方法の改善に取り組み続けています。スミザーズ(Smithers)を拠点とする世界トップクラスの研究機関、バルクリー・バレー・センター・フォー・ナチュラル・リソース・リサーチ・アンド・マネージメント(Bulkley Valley Centre for Natural Resources Research and Management)に対し、ブリティッシュ コロンビア州が2023年に1,000万ドルを拠出した理由のひとつも、気候変動への耐性です。同センターの新しい育林イノベーション・プログラムは、森林と生態系の健全性を向上させる研究と革新的な取り組みを支援しています。